PERSON 人を知る

茅根雄次さん
INTERVIEW

技術力は自分自身とイコールの関係

altino HAIR GARDEN オーナー/店長

茅根雄次 Yuji Chinone

altino HAIR GARDENの紹介

「国分寺をよりオシャレで、優しさ溢れる街にしたい」というオーナー茅根さんの想いから、2016年にオープンした国分寺駅より徒歩1分の人気サロン。altinoとは「幸せになる」という意味の造語で、altino HAIR GARDENはお客様を笑顔にし「幸せが集まる場所」となれるよう目指しているそうです。ヘアスタイリングだけでなくネイルの施術も可能、お子様連れのお客様も安心のキッズスペースを併設するなど、サービスの充実さからもその思いが伺えます。

interview インタビュー

Q1:他者からどのようなイメージを持たれていると思いますか?

チャレンジャーですね。

Q2:その理由はなぜですか?

新しいことに挑戦したり、色んなことを体験していくのが自分の中での成長だと思って日々取り組んでいるので、そういう部分が伝わってるのかなと…。 今は自分がトップだから誰も怒ったりアドバイスをくれないし先生がいないので、成長する為にはやったことない新しいことに飛び込むべきだなと思ってます。

Q3:チャレンジャーというイメージは自分が望むイメージと近いですか?

近いですね。独立してからも失敗だったり苦戦することって結構あるんですけど、最悪なことから生まれる最高な最善っていうんですかね。 失敗から学ぶっていうのが今の教訓なので、チャレンジすることは欠かせないです。知らないこともやってみよう!みたいな。新しい刺激があるほど成長できて楽しく思えます。

Q4:自分が望む他者に与えたいイメージとはどのようなイメージでしょうか?

まあ、良い関係ではいたいですね。 どんな分野でもその人の必要となる人だったり、力になれる人になれたらいいなと。 お客様だったら勿論ヘアスタイルに関してですし、仲間だったら頼りになる存在でありたいですね。

茅根雄次さん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、自分にとっての愛とはなんですか?また誰に届けたいですか?

やっぱり一緒に働いているスタッフですね。 独立する時に一緒にやりたいって僕の想いについてきてくれた大事な仲間なので。 仲間たちにはどんどん色んなことにチャレンジして欲しいし、成長させてあげたいっていう気持ちが強いです。 彼らが成長できるような教育をしてあげたいと思ってるので、経験値を上げる為に技術とかを愛として伝えたいなって思ってます。

Q2:自分のこだわりのなかで、わざわざいう必要がないと思っていることはありますか?

スタッフの教育っていう部分でいうと、あえて全部の指示は出さないようにしてます。 自分で気づくようになって欲しいっていう気持ちがあるので、それがこだわりですかね。 「ああしてください、こうしてください」って事細かに指示をしていたら、自分で考える力がつかないし成長しないと思うんですよ。 だからこういう風にしてることもわざわざ言わないですね。

Q3:スタッフの教育や、それ以外で一番の関心ごとはなんですか?

今の自分のポジション的にいうと、店舗拡大ですね。 早く分散してみんなにポジションを与えたい、っていうのが店舗拡大したい一番の理由です。 下が詰まってる状態ってよくないですし、みんなには店長だったりそういった経験をさせてあげたいなと。うちは有能な人物が多いからそのポジションに立たせれば勝手に成長していくと思うんです。 教育っていう意味も含めて、そういったステージを用意してあげることが必要だなって思います。それがスタッフも店舗もどちらの成長にも繋がるっていうのが自論です。 ビジョンとしては、大体5店舗くらいに拡大して最終的には中国で実力を試したいっていうのがあります。 今はスタッフやお客様の為に頑張ってるけど、中国での挑戦は自分の為にって感じですね。プレイヤーとして、自分の技術とか実力がどれだけ通用するのか挑戦したいです。

Q4:仲間の為に店舗拡大していきたいと思ったきっかけはなんですか?

自分がオーナー兼店長でやってるんですが、僕がいるから気を使っちゃってるのかな?ってスタッフたちに感じることがあって。 それでもうちはアットホームな方だから今のままでも楽しくワイワイやれてるし、ある程度成長はできるとは思うんですよ。 でももっと成長させてあげたいと考えたときに、経験やステージを与えてあげることが大事だなと思ったんです。できないって言ってる人にも店長経験させたりとか。 僕、人の能力ってそんなに変わらないと思っていて。やれるかやれないかはその人の努力次第だと思うんです。一生懸命頑張って辛い思いも経験した結果、後々楽しいことがついてくるものなので。 今は大変かもしれないけど、大きく変わるって書いて大変じゃないですか。 それに美容師は結構修行がつきものだと思うので。今は時代的に接客業みたいな印象ですけど、僕は技術職でありたいし職人さんでありたいんです。ちょっと古いかもしれないんですけどね。

Q5:なぜ技術職でありたいと思ったんですか?

僕らの仕事ってお客様に喜んでもらってありがとうって言ってもらえるんですよ。 なんでかっていうと髪の毛を可愛くしてもらえたから。可愛くする為には単純に技術は必要で絶対的条件なんです。だからトークが面白くてめちゃめちゃ丁寧な接客ができるだけじゃダメなんです。 でも今の美容業界で求められているものって、接客が7割・技術が3割なんですよ。ヴィダル・サスーンの時代とか大昔は技術が9割で、美容師も先生って言われるような時代だったんです。 今は美容室がコンビニの5倍もある飽和状態なので、ただ技術があるだけじゃ他に負けてしまうと。 それで美容業界もデパートに負けないような接客接遇の講習が組み込まれるようになったんです。 僕が一年目の頃は三ヶ月くらいはさみを持たずにずっと挨拶の講習で、お客様は神様っていう勢いで接してくれっていう教育を受けてました。 勿論、きちんとした接客対応っていうのは大事だとは思うんですが、その分技術はつきつめずに当たり前の最低限のラインまでになってきてると思うんですよ。接客レベルは50年前と比べて今の方が高いけど、じゃあ技術はどっちがいいのかって聞かれたらわからないですね。 もしかしたら美容業界のトップは日本の技術力は低下してるよねって言ってるかもしれないなと。 果たしてそれでいいのかと思う気持ちはあります。

Q6:技術力はあなたにとってどのようなものでしょうか?

技術力は自分自身とイコールじゃないですかね、自分そのものみたいな。最終的に頼りになるものが技術だと思ってます。

茅根雄次さん

Action

Q1:これまでに技術力に関連したエピソードはありますか?

自分の技術をどうやって身に着けたかって話になるんですけど。最初のころは考える力が無かったのでがむしゃらに長い時間をかけてひたすら一人で練習してたんですが、なかなか苦戦していて。 続けるうちにちゃんと見て考えないとな…って思うようになって先輩の仕事を見るようになりました。先輩の方が経験があって絶対自分よりうまいので自分も素直に真似してそうやって切るっていう。 これは自論なんですが、後輩の方が絶対に強くなれるんじゃないかって思ってるんです。 例えば5人の先輩がいるとして、全員やり方が違うとすると良いところばっか全部真似しちゃえば最強ですよね。何もできない白紙でピュアな状態だからこそできることだと思うんです。 で、やってみてわからなかったら恥ずかしいと思わないですぐに先輩に聞いて付き合ってもらう。 そうやって色んな先輩から時間やエネルギーをかけていただいたので、それを繋いでいくことも自分の役割で先輩への恩返しにもなるのかなって思います。

Q2:Q2:現在、技術の向上に関連した行動はどういったものがありますか?

国分寺でもオシャレになれるよっていうので僕らは頑張ってるので、技術をもっと世に知ってもらえるようにインターネットを使った発信とかそれに伴うヘアスタイルの撮影に力を入れてます。 今は雑誌とか本よりもネットで見て「これで」って頼まれる方が多いんです。 前の会社ではそういう専門のチームがあったから自分がやらなくてもどうにかなったんですが、今は自分たちでやるしかないので撮影してホームページやホットペッパー、インスタなどで発信してます。

Q3:今後、どのようなことをしていきたいと思っていますか?

店舗展開していくなかで、何かやりたいとか挑戦していきたいっていう強い思いがある人がいれば協力して手を組んでいきたいなと考えてます。 うちにはネイリストもいるので、美容に関することであればエステとかまつげエクステとかでもいいかなと思ってます。あとは、わんちゃんのカットとか。 美容室の中にネイルサロンを作るでもいいし、専用の店舗を作ってもいいなと。美容室っていう枠にこだわらないでトータルビューティーでやっていけたらと思います。 やっぱりお客様を綺麗にして笑顔にしてあげたいので大切なときに力になれたりお手伝いが出来たら最高だし、それでありがとうって言ってもらえると嬉しいので。 だからこの美容の仕事はいいなって思います。

Q4:その行動を続けることで一緒に働く仲間にはどのようにハッピーになってもらいたいですか?

僕は頼られるっていうことが幸福を感じると思っています。「ありがとうやっぱり茅根さんしかいないです」って言われたらやっぱりやっててよかったなって思うから、その気持ちが多分ハッピーなのかなって。 だからみんなにも、やっててよかったなって思えるようになってもらいたいです。その為にも人の為に頑張れる、必要とされる人間になって欲しいです。 あとはそのありがたみとか感謝っていうも忘れないでいてくれたら。お客様だったり、後輩だったり、仲間に喜んでもらって、その人たちの歴史の1ページになれるような人間に成長してもらえたら嬉しいです。 その為に、僕は力を貸してくれてるスタッフたちにはできる限りの愛を持って接してあげたいです。

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