PERSON 人を知る

上澤進介さん
INTERVIEW

『子育て』と『仕事』にもっと自由な選択ができる社会へ

株式会社まめなり 代表取締役

上澤進介 Shinsuke Uesawa

株式会社まめなりの紹介

『よく働き、生活に役立つものを提供し、ものづくりへの情熱をたやさず、健やかにやり続ける』武蔵野市のWebサイト制作会社。スタッフ全員が子育て中で、業務をフルリモート化。武蔵野市の朝活『Beyond Labo』のサポートや、『Meetむさしの』の運営など、地域活動にも尽力。

interview インタビュー

Q1:上澤さんは他人からどのようなイメージをもたれていると思いますか?

「ウェブの人」ですね。
『Meet むさしの』の活動も、自分がウェブをやっていたからこそできた事だと思っています。
地域活動をウェブに落とし込める人って意外といなくて、自分の技術が活かせる今の環境はありがたいですね。

Q2:「ウェブの人」というイメージに満足されてますか?

役割を設定しやすくていいと思います。
表に出せるスキルとしてWeb制作ができるっていうのは説明もしやすいし、役にも立ちやすいです。
固定でこう思われたいとかはなくて、今やっている事と自分のイメージを常にリンクしていきたいとは思っています。

Q3:ウェブ関連でアピールしたいことはありますか?

TSUKUTTE【つくって】という、WordPressテーマを使ったお手軽なサイト制作サービスを行っています。地域と関わるなかで、サイトを作りたいけど金銭面や技術面で諦める方が多いなと感じました。お客様の作りたいサイトの目的に効果的なサイトの構成とWordPressテーマをご提案することで、スピーディかつ費用も安く抑えることができます。

Q4:上澤さん含め、僭越ながら当メディアも含め、武蔵野市って地域活動が活発ですよね。

僕自身は自分がしたいことをしているという感じなんですが、地域に根ざしてる方は多いですよね。
元々僕は地域のつながりとかあまり興味がなかったんです。それが、子供が生まれて公園に行くようになったことがきっかけで、地域に知っている人がいる方がいいんじゃないかと思い始めて、そこから自分も地域で何かできないかなと。実際に関わってみると、ウェブの知識があるってだけで色々なことができて、頼ってくれる人がいるので満足度も高いです。

上澤進介さん

Love

Q1:上澤さんにとっての愛とはなんでしょうか?

子どもと対峙するとき、常に愛を伝えているますが、愛って見返りを求めないというのが大切なのかなと思います。仕事をはじめ、手をかけたことに見返りを求めてしまうと、自分も相手も苦しくなってしまいますよね。
あと、僕は基本的に自分が好きなんです。自分が好きだと色々うまくいくって思うんですよね。
子育てしている自分や、仕事を頑張ってる自分。客観的に見たときに、自分が好きでいられるように、自分に愛情を持てるようにと心掛けています。

Q2:今の生活の中心はお子さんですか?

今の僕の生活は『子育て』がキーワードですね。子どもという存在が自分をポジティヴにしてくれています。
子どもが生まれてすぐは、仕事は徹夜してなんぼ、それが当たり前でした。そこから数年かかって今の状態になりましたが、ワークライフのバランスって大切だなって思いますね。昨年の11月末に会社をフルリモート化してからは、大体16時半くらいに仕事を切り上げて、子どもを迎えに行って、ご飯作って食べています。夕方からの家族で食事をし、その日の出来事を話し、一緒にお風呂に入って寝るという生活をするようになって、生活の満足度がすごく高いんです。
今までは、生活が仕事の付属物になっていたことに気が付きました。それが『生活を楽しむ』という風に変化したのは、子どものおかげですね。うちのスタッフもみんな子どもがいて、同じように働いています。

Q3:コロナウイルスの影響もあり『テレワーク』『リモートワーク』が広く知れ渡りましたよね。

以前は事務所が三鷹駅の前にあって、自転車で通勤していたんですけど、通勤時間ってすごく勿体無いなと思ったんです。友人には千葉から都内に往復4時間かけて通っている人もいて、1日24時間のうちの4時間、それって必要なのかなって。コロナウイルスの影響で、リモートが一気に進んだのはいいことかもしれないですね。それによって救われる人もいると思いますし、働き方の選択肢の一つとして浸透していってほしいです。

Q4:『子育て』『仕事』『地域』が上澤さんの生活にマッチしているんですね。

今の自分はうまくバランスがとれていますね。ですが『孤育て』という言葉があるように、お母さんだけで子どもを育てている環境の人がまだまだたくさんいます。お父さんは外で働いて、お母さんは家事をするという考え方が根強く残っているんです。それは実家に住んでいたり、おじいちゃんおばあちゃん、地域のつながりがあったからこそ成り立っていて、今の時代には合っていません。東京みたいな都会だと、地方から出てきた人がたくさんいて、『孤育て』になってしまいやすいんです。
子どももそうですが、所属できる場所は多い方がいいですよね。家だけ、会社だけじゃなくて、他にもどこかしらで必要とされることってすごく大切です。『孤』になっている人たちに、場所や団体を紹介できればと思っています。

上澤進介さん

Action

Q1:現在どのような活動に力を入れていますか?

『ゆるゆるお父さん遠足』という活動を匿名で行っています。ツイッターで『#ゆるゆるお父さん遠足』とハッシュタグを付けて、「一緒に遠足しませんか?」という旨をツイートすると、公式サイトがツイートを拾ってきて告知してくれます。父親の育児をもっと一般的に、普通なことにしたいという気持ちから始めた活動です。

Q2:ツイッターならではですね。ハッシュタグは誰でも使っていいんですか?

お父さんなら誰でも使えます。
公園に子どもを連れていっても、お父さん同士って牽制しあっているというか、なかなか声をかけにくい。そこで、声をかけていいという目印があればいいんじゃないかなと考えました。
第一回は一昨年の秋分の日、リストバンドを目印にして井の頭動物園で。そのときは自分を含めて5組で、Twitterでは交流があったもののリアルではみんな初対面でした。その後、お父さんたちの繋がりが出来てきて2回目を開催しました。お父さんと子どもだけの団体ってすごく目立つんですよね。それが面白いなと思って、公式サイトを作って、定期的に開催するようになりました。去年のこどもの日の遠足は、お父さんと子どもで100人近くも集まったんです。北は北海道から南は大分まで、色々な地域のお父さんに使っていただいています。

Q3:どんどん広がっていきますね。同じように悩んでいたお父さんが多かったんでしょうか?

ツイッターなので基本匿名での活動なんですけど、何をしてる人かわからないっていうのが交流のしやすさにも繋がっていると思います。肩書も役職もない。子どもが何歳だとかそういうのが先なんです。
子育てを大切にしているお父さんって、ツイッターだったりオンラインだと多く見かけるようになったんですけど、リアルだと会社で育休第一号だったりするんですよね。特殊じゃないよ、仲間がいるよということを実感できるのがとてもいいなと思っています。もっと広めていきたいですね。

Q4:『子育て』をキーワードにお仕事や地域活動などのお話を伺いました。こういった活動を通して上澤さんが一番伝えたいことは何でしょうか?

男性が子育てに参加することで、解決することってたくさんあると思うんです。日本では未だに、男が外で働いて女が家事をしてという考え方が染みついてしまっています。ですが、今、自分が思っていることも、子ども達が大人になる頃には変わっているかもしれない。家族の在り方も、働き方も、色々な事がもっと自由になるといいなと思っています。その時代に合った教育も必要です。頭を柔らかく、固定観念にとらわれずにありたいですね。

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