PERSON 人を知る

髙嶋 渉さん
INTERVIEW

ほっと暖まる空間を楽しむ。みんなのおうち。

株式会社LBW オーナー

髙嶋 渉 Wataru Takashima

株式会社LBWの紹介

HATTIFNATT 吉祥寺のおうち(株式会社LBWが運営しているカフェの吉祥寺店)
吉祥寺のJRの線路沿いを西荻方面に歩いて行くと、ひときは可愛らしいおうちが目に入ります。そこは童心に返り夢を観れる大人も子どもも楽しめる温もりあるカフェです。お客様をワクワクさせるメニューがたくさんあり、どれにするか迷う時間もまた楽しいひとときにさせてしまうそんな素敵な空間です。

interview 代表者インタビュー

Q1:周りの方にどのようなイメージを持たれていると感じますか?また、その理由はなぜだと思いますか?

仕事でもプライベートでも「まっすぐな人」と言われます。母性本能が強いのか、スタッフに対してもつい甲斐甲斐しく世話を焼いてしまうので、「世話焼きな人」とも言われますね。
元々の性格もありますし、特にパティシエ時代に結婚してからは「妻を幸せにしたい」と、まさに「まっすぐ」生きてきました。子どもが産まれたり、お店を始めたりするうちに、大切にしたい人も増えていきました。お店のスタッフや自分と関わった人たちのために、信念をもってやってきたので、その後ろ姿を見てそう思ってくれているのかもしれません。

Q2:他者に与えたいイメージとはどのようなイメージでしょうか?

僕はあまり表に出ずに裏方でいたいなと思っています。お店は可愛らしい絵本の中のような世界観ですが、僕自身はヴィンテージのものや、カッコいいものが好きで、当初はお店の雰囲気も山小屋とか小汚いカフェがいいなと思っていたくらいです。最近はお店の発展のためにも表に立っていかないといけないなと思い、少しずつ自分が出るような取材を受けるようになりましたが、お店の可愛らしいイメージを崩さないためにも、程よく前に出るくらいがいいかなと思っています。

Q3:お店が可愛らしい空間になった理由はなんですか?

作家の姉の影響が大きいですね。姉は美大を卒業していて、高円寺でハンドメイド作家さんのレンタルボックスのお店をやっています。店舗の横に作家さんたちがお茶できる空間を作りたいと思い、「ハティフナット高円寺のおうち」をオープンしました。これが、1店舗目です。
姉はムーミンが大好きで、お店の名前は「トゥーティッキ」といい、ムーミンの登場人物が由来になってます。実は、そこから僕のお店もフィンランド語で「にょろにょろ」を意味する「ハティフナット」という店名をつけました。
店名のインスピレーション以外にも、お店の外観なども姉の意見を取り入れています。外観の色は古ぼけた感じで、それに合うようにテント等の色も合わせてお願いし、いざ出来上がったらとても可愛らしい感じに仕上がっていました。お客さんも女性の方が多く、展示のお付き合いがあったマリーニ・モンティーニさんに壁に絵を描いてもらったことで、よりお店の世界観を広げることができました。
もともと自分が思い描いていた「カッコいいお店」とはちょっと違いますが、リノベーションして自分たちで作り上げることができて、すごく気に入っています。

Q4:お店を始めたのには、どんな想いと経緯がありましたか?

自分の夢へ野心と、何より家族を大切にしたい気持ちです。
中学生の頃から、骨董品や古いものが置いてある喫茶店が好きで、よく喫茶店巡りをしていました。将来は自分の好きなものを集めたお店をやりたいと、よく思いを巡らせていましたね。高校では建築を学んだのですが、卒業後にやはり夢を追うことを決め調理師学校に入り直しました。
その後、パティシエとして勤務していた頃に、妻と出会い結婚しました。当時のパティシエはお給料も安く、拘束時間も長く、家族の幸せのためにと働くほど、家族の時間がどんどん減ってしまったんですね。一緒に居られる時間を大事にするために、大手製菓工場に転職しました。
「自分のお店を持つ」という夢から離れる決断でもありましたが、それでも向上心を忘れずに、意識改革できないか自分なりに工夫していました。そうして続けているうちに見ていてくださった方がいて、企画の部署に抜擢されたことは大きな転機になりました。有名パティシエの方と仕事をしたり、営業、企画、新店舗立ち上げなどを経験し、多くのことを学ぶ事ができ結果も残すことができたことで、また夢への道に引き寄せられたんです。夢を諦めない気持ちと、どんな状況でもポジティブに捉え周りに流されない強さ、そして何より、いつも支えてくれる家族への感謝。その想いがあったからこそ、お店をオープンさせることができたと思います。

髙嶋 渉さん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、髙嶋さんにとっての愛とはなんですか?

「相手を思いやる気持ち」が愛につながると思います。家族、お客さん、そしてスタッフと向き合う時にも大事にしていることです。
スタッフの面接でも、調理の技術よりも「お客さんを思いやる気持ち」に目を向けています。例えば、調理を作業と思っていれば、忙しいときに盛り付けが雑になっても気にも留めないかもしれませんが、「相手を思いやる気持ち」があれば、どんなに混んでいてもお客様を思って、丁寧に盛り付けます。こうやって全てに繋がっていくと思っていて、失敗した時にも、反省して改善できると思います。人を思う気持ちを大切にしてほしいと、スタッフにはいつも伝えています。

Q2:髙嶋さんの活動の原動力はなんですか?

お客さんの存在は大きな原動力になっています。以前一人でお店をやっていた頃、お客さんが足りないもの買ってきてくれたり、大学生だった常連さんが、社会人になり結婚して奥さんと一緒に顔を出してくれたこともありました。
この経験がベースになって、お店に来てくれたら、お客さんの一人というよりは、もっと近い距離でいたいと思っています。お店を通してお客さんそれぞれの想いに触れられることが、僕の喜びです。

Q3:わざわざ人には言わない自分の「こだわり」はありますか?

「人と人の繋がり」にはこだわっていますね。来てくださったお客さん全員に心から喜んでもらいたいのはもちろんですが、お店を出た後にまたハティフナットの会話をしてもらいたいです。そういった「人と人の繋がり」こそ、人の記憶に残ると思います。スタッフの関わり方で、お店の印象は大きく変わると思うので、お客さんに「あの店員さんの接客良かったね」「また会いに行きたいね」と思ってもらえる接客を心がけてます。
そんな想いもあって、ゆくゆくは会員制のオンライン教室もできたらと思っています。ハティフナットのコミュニティを作って、僕やスタッフだけでなくお客さん同士のコミュニケーションができるようなそんな環境を整えたいです。繋がりを感じられるような場所になったらいいなと思い、計画を練っています。

Q4:現在「愛」が一番向いている関心事はなんですか?また、その事に関心を持ったきっかけはなんですか?

今はどうやってお店を盛り上げていくかに一番関心が向いています。コロナの流行で僕たちも崖っぷちに立たされて、新しいお店のスタイルに変える必要がありました。お店に来られない方のために、デリバリーメニューを始めたり、新しい商品も開発し、だんだんと軌道に乗って来た感覚があります。結果的には、お店をステージアップさせるタイミングになりました。今の社会情勢に適応した形を作り上げようとスタッフのみんなで団結して動いていて、ありがたいことに、みんな将来が不安というよりは、楽しみにしてくれています。

髙嶋 渉さん

Action

Q1:今まではどのような活動をされていましたか?

1店舗目の高円寺でお店を始めた頃は、喫茶店に近いような雰囲気で一人で切り盛りしていました。当時はドリップコーヒーを出したり、8時間煮込んだスープを出したり、メニューは少ないですが一つ一つこだわったものを提供していました。だだ、このスタイルだと自分が体調を崩すとお店を閉めなくてはいけないので、楽しみに足を運んでくださるお客さんのためにも、考え方を変えてスタッフを雇って育てていく方向にシフトチェンジしました。メニューも変えて、営業時間を伸ばし、お店は信頼できるスタッフたちに任せて、吉祥寺店や雑貨屋をオープンさせたりと裏方にまわるようになりました。

Q2:現在はどのような活動をされていますか?

今あるお店を盛り上げること、そして作家さんたちに還元できるような活動を考えています。
もちろん売り上げは無視できませんが、1店舗で10店舗分の価値を提供できるような、そんな方法のほうが、僕たちのお店には合っているのではないかと思うようになりました。収益を考えた時、また飲食業としては真逆の発想なのかもしれませんが、コロナを機にネット販売なども始めたり、今はとにかく今あるお店を盛り上げていきたいと試行錯誤しています。
吉祥寺店の横には、小さな展示のできるギャラリーやハンドメイド作品を集めた雑貨店を併設しています。コロナ禍の苦しい状況の中でもお店を応援したいとギャラリーやスペースを借りてくださる作家さんも多く、現在は出店待ちが出る程に成長しました。応援してくださる方々の想いに応えるためにも、より還元できるような仕組みを考えていきたいと思っています。

Q3:具体的にはどのようなこと考えられていますか?

まず、ハティフナットのお土産屋さんを始めようと思っています。そのために、インターネット販売の開始と吉祥寺店のレジ横にある小屋を改装する予定です。カラフルで可愛くて美味しいアイシングクッキーと、そのアイシングの材料も合わせて販売予定です。
アイシングはカラーが重要で、同じ色を作ることは難しかったりもしますが、水を入れるだけで、そのカラーができるような商品開発をしています。ハティフナットならではのオリジナルカラーを販売できたら嬉しいです。また、それを使った料理教室や、作家さんのワークショップなどをオンラインでできるようにしたいと思っています。
もう一つ、お店にも卸してもらっている「フルーティア」というフルーツティーの専門店さんとコラボして、オリジナルティーも開発しています。なかなか人が集まるのが難しいご時世ですが、みんなで楽しめるようなコミュニティ企画を考えたり、お家でハティフナットの雰囲気を楽しんでもらえたらと思っています。

Q4:今後どんな活動をしていきたいですか?

これからは、自分自身も少しずつ前に出ていきたいです。
最初に話したように、自分から表に出るようなことはしてこなかったのですが、僕がより多くの場所で認められることが、お店の役にも立つと思うようになりました。今までも台湾やフランスなど海外の取材も何回か受ける機会がありましたが、これからはもっと積極的にお店の外に出て行けたらいいですね。ハティフナットに支えられて頑張ってこれたので、チャンスがあれば行動して、お店に還元していきたいです。
最近では、知人の社長と日本料理を海外に発信していくプロジェクトも動き出しました。3ヶ月で、海外の現地スタッフでも完璧な日本料理を提供できるようになるコース料理を企画しています。僕は、そのコース料理の最後を飾るデザートを考案することになっています。
和食の美味しく可愛らしいデザート作りに悩むことも多いそうで、お話をいただきました。抹茶や味噌、醤油など、日本ならではの食材を使って、ハティフナットの可愛さとはまた違ったデザートを考えています。
海外のホテルで1つ星を取ったことのある日本料理の料理長をされている方なので、気合が入ります!

Q5:活動を続けることでメッセージを伝えたい相手はいますか?また、その相手にどのようにハッピーになってもらいたいですか?

何気ないカフェでの時間かもしれませんが、ハティフナットに来たお客さんにとって、何か少しでも生きる活力になったり、生活する上での喜びを感じてもらいたいです。コロナ禍という大変な場面でも、メッセージをもらったり、寄付したいとまでいってくださる方もいて、その優しさに支えられています。そのことに感謝して、そしてより喜びと癒やしを感じていただけるよう、これからも努力していきたいです。
また、共に働くスタッフにも幸せになってもらいたいと思っています。僕自身、自分のためだけでなく誰かのためにやる方が力が湧くんですよね。スタッフがお店を卒業したときに、ハティフナットに入って人生変わったと思ってもらいたいです。
そして幸せにすると誓った妻、世界一大事な子ども、家族と同じくらい大切なスタッフ、身近な人を大事に暖かい時間をつくっていきたいです。

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