PERSON 人を知る

小西まやさん
INTERVIEW

童心に返る時間で、大人もキラキラした気持ちを

HANDo KICHIJOJI (ホリゾン・インターナショナル株式会社) 事業責任者

小西まや Maya Konishi

HANDo KICHIJOJI (ホリゾン・インターナショナル株式会社)の紹介

”大人も楽しめる図工室”として、シルクスクリーンプリントをはじめとする、様々な創作活動ができるお店。体験だけでなく、製作・撮影・展示・配信・ワークショップ、コミュニケーションなど、その前後に生まれるつながりもサポートしている。

interview インタビュー

Q1:周りの方からどのようなイメージを持たれていると思いますか?

「ふんわり・ほわっとしている」とよく言われます。話してみるとギャップがあるようで、「意外と芯があるね」と思われることも多いです。後者は、お仕事よりもプライベートで言われる機会が多いですね。

Q2:その理由はなぜだと思いますか?

あまり言わなそうな見た目や雰囲気だけど、最後にびしっと言うからでしょうか。あまり周りには話していないのですが、もともと学生時代はずっと体育会系だったんです。学校で一番厳しいバトミントン部に入ってガンガン声出しをしたり、真夏でも走り回っていたので、その名残があるのかもしれません。これも意外に思われるかもしれませんね。

Q3:今の周りのイメージは、ご自身の理想とは近いですか?

今は理想と大きな差はないですね。関西から上京したばかりの頃は「東京=かっこいい」というイメージがあり、シックでかっこいいキャリアウーマンにならなきゃと無理をしていた時期もありました。今でも、自分にはないイメージで憧れますが、無理はせず、ふんわりとしたありのままの自分を受け入れています。芯がある意外性もプラスの魅力として伝わればいいなと思っています。

小西まやさん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、自分にとっての愛とはなんですか?

見返りを求めない、いい意味で一方的なものが愛だと思っています。愛があるからこそできることってあると思うんです。周りからどう思われるかや、自分にとっての損得を考えずに行動できるのって、好きだったり強い思いがないと難しいですよね。よく恋はピンク、愛は赤なんて言われたりもしますが、まさにそういうイメージを抱いています。ふんわりしている恋に比べて、愛はもっと芯のあるものかなと思います。

Q2:わざわざ周りには言わない、自分の「こだわり」はありますか?

キラキラしていたり華やかなモノを、必ず持ち続けていることです。テンションがあがるので、気づけば自分のこだわりになっていました。また、モノだけでなくキラキラした気持ちは常に持ち続けようと心がけています。いかに楽しくできるか、気分が上がるかというのはお仕事でも一番に考えているポイントです。新しいプロジェクトを始めるときも、みんながキラキラした気持ちで楽しめるものにしたいと、思いを込めて取り組んでいます。

Q3:現在「愛」が一番向いている関心ごとはなんですか?

子どもへの愛は常に一番に抱いています。高校生一人と小学生二人の子育てをしていて、最近は子どもの感性について考える時間が増えました。その中で、社会は次々と変化していくのに対し、子どもの笑顔や、感情の表現はいつの時代も変わらないことに気が付きました。
例えば、私たちが子ども時代に遊んでいた折り紙や積み木は、今の時代も子どもが最初に触れる遊びの定番になっていますよね。折り紙を見た瞬間の「わぁ!」という表情や、折れたときの嬉しそうな表情はいつの時代も変わらないと思うんです。それは、手を動かして学んできた"人"という生き物の本能だと思います。折り紙や積み木はシンプルだからこそこれまで受け継がれ、「ものづくりの手」が育まれてきたのかもしれません。ゲーム機やYou Tubeなどの普及で画面に触れる機会は早まっていますが、手を動かすという点では同じとも言えるのではないでしょうか。

Q4:お子さんの感性はどのように育んでいきたいですか?

子どもには色々な経験をさせてあげたいと思っています。また、経験だけでなく、その時その時の気持ちも大事にしてあげたいです。子どもの頃の経験や感情を、いつか大人になったときに思い出して「またやろう」と思ったり、人に教えてあげようという気持ちになってくれたらと思い、毎日子どもと向き合っています。

小西まやさん

Action

Q1:これまで、どのような活動をされてきましたか?

入社してしばらくは「Tシャツくん」の実演販売の仕事を担当しており、製品の説明や販売サポートをしていました。ノルマに向けてひたすら売上を目指して、毎日全国の店舗を飛びまわっていましたね。使い方は1日くらいで覚えるようにしていましたし、ふわっとした感じの接客なのに、売上にも貢献していたので、周りからは意外に思われていたかもしれないです。製品に関心があったり、既に製品を持っている方への説明が主だったので、今とは少し違う環境でした。

Q2:現在、どのような活動をされていますか?

今まで関心のなかった方や、幅広い層の方々に広めていくための活動に力を入れています。「HANDo」をオープンしたのもその活動の一環で、「シルクスクリーン」や製品を広めるための施設として3年かけて準備しました。元々25年間このビルは、オフィスと倉庫で、2フロア空き状態が続いていました。入り口にはカーテンがかけられていて、街の人からは何をしているのか分からないビルと思われていたかもしれません。
それではあまりにも勿体ないなと思い、「大人も楽しめる図工室」をコンセプトに、他の社員とともに声を上げて企画を立ち上げました。これまで購入しないと体験できなかったことが、気軽に遊びに来て体験してもらえるようになったので、実現したときにはとても感動しました。

Q3:今後、どのようなことをしていきたいですか?

もっと気軽に「HANDo」に遊びにきてもらいたくて、SNSなどにも力を入れているところです。「図工」って結構みんなが好きだった科目だと思うんですよね。大人になると、機会がなくて忘れてしまいますが、折り紙や絵の具などは大人がやってみても意外と楽しいんですよ。家だと道具を準備したり片付けの手間がかかりますが、「HANDo」は手ぶらで楽しむことができます。アーティストやクリエイターの方に来ていただいたり、ワークショップも開催しているので、童心に返れる場所として遊びに来てほしいです。
それから、ものつくり・創作活動だけでなく、そこから生まれる繋がり、前後のストーリーも大事にしていきたいと思っています。施設には作った作品を撮影するブースや、お客さん同士がコミュニケーションを取れるスペースも用意しています。HANDoを起点につながりの輪が大きく広がっていけばいいなと思っています。

Q4:活動を通して気づいたことや、伝えたいメッセージ、伝えたい相手はいますか?

「ものづくりって楽しい」と思ってくれる方が少しでも増えたら嬉しいです。たとえ難しさを感じても、つまずいたことを乗り越えたり違う方向にできるのが創作活動のよさです。インクが落ちてしまったから失敗…ではなく、そこから広げられるのがアートです。物事には全部に意味があって、みんな違ってみんな良いんです。
創作活動をする時間があれば、人生はもっと楽しくなるはずです。まずは考えながら手を動かすことから始めてみてほしいです。アートに触れることで心に余裕も生まれますよね。大人にはその楽しさを思い出してほしいし、子どもにはそのままの感性でいいんだよと伝えていきたいです。

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