PERSON 人を知る

峯岸宏子さん
INTERVIEW

「人が大好き」。誰かの笑顔のために、愛情を注ぎ続ける

Flower shop あっとほーむ 店長

峯岸宏子 Hiroko Minegishi

interview インタビュー

Q1:他者からどのようなイメージを持たれていると思いますか?

分かりやすくいうと、「男性的」でしょうか。お花屋さんとカフェを運営しているので、お店としては女性的なイメージも強いかもしれませんが、私自身は「おじさん」「お父さん」と言われたりします。

Q2:その理由はなぜですか?

思いついたら即行動していくタイプで、やりたい事があったり決めたことがあったら行動に移したいという思いが強いです。このお店を始めるときも、物件が空いていると聞いて即決でした。以前フラワーカフェをやっていた経験はあるものの、周囲には驚かれましたね。最終的な目標があったら、その目標に向かえるよう常に考えているので、選択肢が来たときに「チャンスだ!」と捉えて即行動できるのかもしれません。

Q3:自分が望むイメージはどんなものでしたか?

本当は、女性らしい「素敵女子」になりたかったです。ただ、花屋さんは、体力のいる仕事ですし、このお店を守っていくためには時には男らしいと思える位の強さが必要だと思っています。
振り返ると、小さい頃から「ガキ大将」のようなポディションで、その頃から素敵女子とはほど遠かったのかもしれません。お花屋さんでもカフェでも、いわゆる裏方の仕事が好きですが、意に反して気づくとリーダー的な立場をお願いされてきた気もしますね。今は、前の仕事も一緒にやっていた「お母さん」のような人にも助けてもらいながら仕事をしています。実際の主人にも、私がやりたいと言ったことに対して「いいじゃんいいじゃん」と背中を押してくれるので、信頼できて後押ししてくれる人たちは大きな支えです。

峯岸宏子さん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、自分にとっての愛とはなんですか?

「思いやり」が一番大事だと思っています。小さい頃から「人を守って生きよう」とずっと生きてきました。「人が喜ぶことをする」ことが自分にとっての生き甲斐です。押し付けないようにしていますが、「困っているんだろうな」と思ったら、その人がうまくいくようにそっと手助けをしたいです。自分の子供には一番愛情を注いでいますが、例えば家に遊びにきてくれた息子の友だちも、私の子どもだと思って愛情をもって接しています。主人から聞いた話ですが、私の母親も私のことを「他の人と比べ物にならないくらい情が深い」と言っていたようです。

Q2:わざわざいう必要がない、自分の「こだわり」や自信をもっていることはありますか?

変化することに抵抗がないので、ある意味こだわりはありません。ただ、お花に関しては負けない自信があります。「誰かに勝つ」という意味ではなく、お客さんに絶対に喜んでもらえるだろうという自信です。お花が大好きなので、「あなた今日は元気だね」「頑張って咲いたね」と毎日お花と会話まで楽しんでしまいます。市場に行けばお花と目が合って「買って!」と聞こえてくるような気がするんです。「このお花」ではなく「この子」と呼んでしまうのも、お花それぞれへの愛情からですね。

Q3:現在「愛」が一番向いている関心ごとはなんですか?

昔からずっと根本にあって今も変わらないのは、「人が大好き」という気持ちです。困っている人がいたら何とか助けたいですし、人には笑っていてほしいです。そして動物やお花にも、同じように愛情を注いでいたいと思っていますね。最近だと、保護猫を育てています。兄がドライブ中に大怪我をしている猫を見つけて連れて帰ってきて、もちろん放っておけませんでした。保護するのは初めてのことではないので、息子達には「また増えた」といわれましたが、今ではお店のスタッフと一緒にお店番をしてくれていてます。大きくなるように、元気になるように「大ちゃん」と名付けて、みんなで可愛がっています。

峯岸宏子さん

Action

Q1:お花屋さんとカフェを併設されていますが、ここまでにどんなきっかけや経緯がありましたか?

高校時代、初めてのアルバイトがお花屋さんだったことから繋がっています。色々な職業も経験しましたが、結果的にお花屋さんを続けていますね。お花の力って、本当にすごいんです。癒されるし、笑顔にもなれるし、安心もする。お花は、どんな場面にも馴染める、適応能力があります。お祝いに送る時もあれば、お葬式にも使われますよね。私もお花と同じように、ここにきてくれた人に寄り添って行きたいと思ってお客さんをお迎えしています。
そして、カフェをしたいと思ったのは、「人が好き」だからです。お店があれば、そこでお花を眺めにきてくれたり、フラッとお茶を飲みにきた人たちと他愛ない話ができます。その姿に憧れがありました。カフェだけでなく、お花屋さんをやっている理由も突き詰めると、「人が好き」に辿り着くんです。

Q2:お母さんもお店を経営されていたようですが、経営者の先輩としてどのような助言をもらいましたか?

思い返すと、母にはよく、「あきないだからね」と言われました。商売の「商い」と、「飽きない」をかけた言葉で、昔の人はうまいこと言いますね。今でも、「あきないあきない」と唱えていたりします。母は床屋さんをやっていて、70歳までずっと仕事をして私たちを育ててくれました。自営でやっていた経験もあるので、仕事の先輩でもあり、いつの間にか影響を受けている存在です。

Q3:今後、どのようなことをしていきたいですか?

最終着地地点は、いつか「子ども食堂」を開くことです。いつも一人でご飯を食べている子たちが、地域の人とも交流できて、みんなでご飯を食べれるような空間を作りたいと思っています。既に賛同してくれている人もいて、同じように夢を持つ友人は「俺はバッティングセンターを作るよ!」と、夢が膨らんでいます。バッティングセンターの隣に、フラワーガーデンがあって、その隣で子どもたちがわいわいご飯を食べているような空間でしょうか。「人が好き」で笑っていてほしい、そのことを実現していきたいです。

Q4:人に愛を注いでいる峯岸さん、活動を通してどのようなハッピーを届けて行きたいですか?

自分が関わった人は全て幸せになってほしいです。お花もカフェも、その為のツールの一つ。そしてみんなを笑顔にする為に、まずは自分自身が笑顔で幸せでありたいです。結局は自己満足なのかもしれないと思うこともありますが、私が幸せであれば、これからも周りの人の笑顔のために動いていられます。私の行動や幸せが、誰かの笑顔につながっていけば嬉しいです。

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