PERSON 人を知る

櫻木由紀さん
INTERVIEW

人を想い、あたたかい言葉を紡ぐ。

櫻木由紀 翻訳家・作家

櫻木由紀 Yuki Sakuragi

櫻木由紀の紹介

優しく思いやりに溢れ、相手に寄り添う言葉を紡ぐ櫻木由紀さん。
翻訳家としてだけでなく、作家としても活動し行動力溢れ、歩みを止めずに進み続けている。

interview 代表者インタビュー

Q1:周りの方からどのようなイメージを持たれていると思いますか?

「真面目」「優しい」とか、お仕事では「信頼できる」と言っていただいてます。
「思ったより行動力がある」と言われることもあるので、見た目とのギャップもあるのかもしれません。
本業は翻訳でして、仕事で信頼できると言っていただけるのは本当にありがたいです。
以前勤めていた会社を辞める時にも、「櫻木さんには翻訳チームが無くなるまで一緒に仕事していただきたいと思っている」と、上司の方が引き留めてくださいました。
現在は派遣社員として翻訳をしていますが、一度事情があって辞めたいと伝えた時には、「どうしたら仕事を続けられますか?」と逆に聞いてくださり、かなり異例の対応までしてくださいました。派遣社員が「辞めます」と言えば、普通ならそのまま契約終了でもおかしくないですよね。一人の派遣社員のために、「何とかあなたがこの会社で仕事を続けられるように」と言って対応してくださった時、本当にわたしのことを信頼してサポートしてくださっていることが伝わって来て、本当にありがたかったです。

Q2:その理由はなぜだと思いますか?

仕事でもそれ以外のところでも、自分自身が真面目でありたい、相手の方のためにできるだけ力を尽くしたいと思ってるからでしょうか。「優しい」と言われることについては、わたしの周りにはもっと優しい方もいらっしゃるので、自分でそう思ったことはありませんでしたが、ありがたいことに、周りの方が「優しいと思うよ」と言ってくださいます。
行動力に関しては、1年に数冊電子書籍を出していたり(2020年は5冊出版)、引っ越しなども思い立ったらすぐに行動するところがあるので、そういう面で活動的だと思われているのかもしれません。

Q3:真面目で優しいというイメージは、ご自身の理想とは近いですか?

少し近いですね。優しくて信頼される人、人として温かい人でありたいと思ってます。お仕事の上では、「この人なら頼んだ以上、期待した以上のことをやってくれる」と思っていただける人でありたいですね。人生一期一会で、いろいろな方とのご縁で助けられてきたので、出会った人、一人一人を大切にしたいです。

櫻木由紀さん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、自分にとっての愛とはなんですか?

相手の方に寄り添ったり、相手の方を幸せにしたいという気持ちを持って、その優しい気持ちを言葉や表情、行動で伝えることが愛なんじゃないかな、と思います。
ある時、SNSを通じてのご縁で知り合った方が、メッセージのやり取りを通して、これまで家族に言えなかったご自身の悔いを話してくださったんです。年齢も立場もわたしとは随分違う方でしたが、とにかく相手のお話を伺って、わたしなりの言葉で思いを伝えました。そうしたら、「気持ちが楽になった」とメッセージをくださったんです。SNS上のやりとりではありましたが、そのようなことも「愛を伝える」ことに繋がっているのでは、と思います。

Q2:相手を想い寄り添う言葉や行動という「愛」ということですが、今 一番関心があることはなんですか?

やはり”書くこと”です。家族や友達、SNSの繋がりなど全てのご縁で今の自分があると思っていて、どんな形でも、自分の書くもので周りの方に少しでも明るい気持ちになっていただけたら嬉しいですね。
例えばわたしの書いたFacebookの投稿を見て、すごくそれが心に響いたって言ってくださる方もいらして、とても嬉しいです。
また、わたしの家族は北海道に住んでいるので、なかなか会えないのですが、手紙や「家族メルマガ」を送ると安心してくれるようです。母から「いつもポストを見るのが楽しみ。ありがとうね。」などとお礼を言われると、「書くことでこんなに喜んでもらえるなら、どんどん書こう!」という気持ちにもなります。
そして、電子書籍はAmazonで販売されているので、思いもかけないところで読まれていることもあります。
数年前に書いた本を、今年のコロナ禍が始まった後に読んでくださったカナダの方が「同世代の女性として共感できるポイントが満載」と、ご自分のブログで紹介してくださったことを知り、驚いたこともありました。
そんな風に、わたしの書いたものを読んだ方が少しでも気持ちが明るくなったり、「読んでよかった」と思ってくださったら、何よりです。

Q3:わざわざ人には言わない自分の「こだわり」はありますか?

仕事上でもプライベートのお相手でも、「どうしたらその方が喜んでくれるか」は考えます。相手の方が言葉にして伝えていないことでも本音ではこう思っている、そんな部分を汲み取れるように、自分の中で意識していますね。

Q4:その「こだわり」を持つきっかけはありましたか?

以前、アメリカ人の上司の下で秘書の仕事をしていたときのことです。彼の翻訳・通訳をしている時は、彼の言葉を単に通訳するだけでなく、話している言葉の裏にある思いを汲み取って、その部分も一緒に伝えるようにしていたんです。すると、その上司が仕事を辞める時、「君が秘書として通訳や翻訳をしてくれて本当に良かった。君は僕のボイス(声)だった。僕の代弁者として僕の思ってることを伝えてくれて、僕の耳となって相手の言ってることを、ニュアンスも含めて伝えてくれたね」と感謝してくれたんです。秘書冥利に尽きるというか、翻訳者としても通訳者としても心から喜びを感じた瞬間で、それまで以上に「人と人の架け橋になるような仕事をしたい」と思うようになりました。

Q5:本もたくさん出版なさっていますよね。その行動の原動力はなんですか?

まず、「書くこと自体が好き」ということが大きいです。
5年ぐらい前にFacebookを始めて、ブログやメルマガも書くようになり、その流れで本の執筆も始めました。内容は様々で、その時々の関心事について書いています。
例えば「コロンビアってどんな国?」という本では、自分自身がコロンビアについて勉強して、実際に行ってみて思ったことを書いたりもしましたね。スペイン語の勉強をしていて、教わった先生がコロンビアに縁のある方だったのがきっかけでした。それまでは、コロンビアといえば「コーヒー」しか出てこないぐらい何も知りませんでしたが、先生からいろいろな話を聞いてるうちに興味が湧き、研修の一環で実際に現地に足を運び、さらに興味を持つようになりました。
コロンビアについては本も少なく、知らない人も多いからこそ、コロンビアという国の素晴らしさをもっと多くの方に知っていただきたいという思いが本を書く大きな原動力になりました。
また、私は2年前(2018年)の夏に井の頭公園の近くに住み始めたのですが、住み始めて井の頭公園や吉祥寺・三鷹が本当に大好きになりました。今年出版した「井の頭公園の片隅で〜大家さんとわたし〜」で、この界隈のことやお世話になっている大家さんのことを(ご本人の許可をいただいて)書いたところ、とても大きな反響をいただきました。
「若い頃、その辺りに住んでいたから、とても懐かしい」「都会なのに、今でもそんなに温かい心の交流があるんですね」などという感想もいただき、わたしが大好きなこの界隈のことをたくさんの方に伝えられたことが、とても嬉しかったです。
自分が学んだことや、自分自身が感動したことを本にして発信していき、それが誰かの心に届くこと、楽しんで読んでくれる方、喜んでくれる方、「とてもよかった」と言ってくださる方がいることは、私にとって本当に幸せなことで、それが書く原動力にもなっています。

櫻木由紀さん

Action

Q1:いつ頃から本を書きたいと思っていたんですか?

子どもの頃から静かな子で、1人で絵を描いだり、本を読むのが好きでした。その時から「本を書く人になれたらいいな」と思っていたものの、子供心に「本を書く人は特別な人だから、自分には無理だ」って思ってました。近年、電子書籍というものができて、個人でも出版しやすくなり、夢が叶いました。

Q2:ご自身のことについての本は出版されないのですか?

これまでにも自分のことを書いた本もあるのですが、今年になって1997年に英国に滞在していた時の経験を「1997〜英国で1年暮らしてみれば」というシリーズ本にして出版しています(2020年12月にシリーズ3作目を出版)。
学生時代から英語が好きで、大学では英文科に進学したのですが、卒業後に勤めていた先では英語を生かした仕事はできませんでした。
それまで勉強はしてきたけれど留学の経験はなかったので、思い切って仕事を辞めてスキルアップのために渡英したんです。現地の学校でボランティアをしながら、英語を学んでいました。1997年という年は香港が英国から中国に返還されたり、ダイアナ妃が亡くなったり、英国にとって大きな出来事が起った年だったんでした。その年の経験をいつかは本に書きたいと思っていたものの、かなり時間がたってしまい、諦めていました。
でも、今年、ある方が「あの激動の年に英国にいた1人の日本人として、見たものを書くのは意味があると思う」と言ってくださり、思い切って書き始め、出版しています。

Q3:本の執筆など活動のモチベーションを保つために、何かしてることはありますか?

面白そうな本を読んだり、書いている本に関連することを調べたり、自分の好きな作家さんのお話を聞く機会に積極的に参加すると、自然とモチベーションが上がります。
また、わたしは書いているうちに忘れていた細かい記憶が蘇って来ることがよくあります。
その当時は気が付いていなかったことに、大人になった今がだから気が付いて感謝することもあったりして、書くこと自体でモチベーションが上がっている部分もあります。
また、作家の和田裕美さんの「ひとりパワハラ」というの言葉があるのですが、モチベーションを上げるためのテクニックとして使っています。
パワハラといっても人にパワハラするわけではなく、「お前、そんなところでダラダラしてるんじゃないぞ!」といわば自分にパワハラして自分に気合いを入れるのです。
わたしも腰が重いところもあるので、自分を鼓舞して頑張らなきゃいけない時、和田さんの言葉通り、自分にパワハラしています。

Q4:今後どんな活動をしていきたいですか?

今の仕事や執筆活動を続けながら、新しい仕事にもチャレンジをしていきたいですね。一旦白紙にはなってしまいましたが、東京オリンピックのプレスセンターの中での翻訳の仕事も決まっていました。新しいチャレンジをしたら、その先にまた繋がるかもしれませんし、もしかしたらスポーツ関係のお仕事や報道関係のお仕事にも繋がるかもしれない。今後何かをものを書く上での視点も広がると思っています。

Q5:活動を続けることでメッセージを伝えたい相手にどのようにハッピーになってもらいたいですか?

翻訳や通訳では、まずは依頼者の方の意図することをわかりやすく伝えたいです。
自分の耳になってくれたとか、自分に声になってくれたと言っていただけるくらい通訳をできたらいいなと思いますし、その人が発した言葉の背景まで見えるような翻訳をしたいです。
そしてこれからも、本は書き続けていきたいです。本を読んでくださった方に、ほっとしたとか、元気が出たとか、励まされたとか、癒されたとかなどと言っていただくと、わたしもとても嬉しいんです。まだコロナ禍は続きそうですし、世の中には、どうしても気分が暗くなってしまうような事件もあります。だからこそ、読んだ方に楽しんでいただけるもの、少しでも気持ちが明るくなったと思っていただけるものを書いていきたいです。

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