PERSON 人を知る

遠藤 昇・原田 陸斗さん
INTERVIEW

学生2人で起業、夢に向かいながら恩返ししたい

ホワイトアレイ・ジャパン株式会社 代表取締役 ・最高情報責任者

遠藤 昇・原田 陸斗

ホワイトアレイ・ジャパン株式会社の紹介

「健康・環境・地域活性」をテーマに、厳選された台湾茶など素材にこだわったドリンクを提供している。江ノ島のキッチンカーに続いて吉祥寺でも期間限定で出店中。1番のおすすめは、5種のフルーツと台湾のオーガニック緑茶、生搾り果汁を使用した「褒められフルーツティー」。
※2021年2月の取材内容ですので、最新のメニューや情報などはHP等でご確認ください。

interview インタビュー

Q1:他者からどのようなイメージを持たれていると思いますか?

遠藤さん:「社長」というイメージが強いと思います。SNSでも仕事の発信をしていて、仕事のことを知っている同級生からは「起業する前と変わったね」と言われるようにもなりました。学生起業自体珍しいと思うのですが、さらに僕たちは2人とも理工学部なので、学校の友人の中では異質な存在かもしれません。最近は仕事に熱中しすぎて、学校でも仕事の話ばかりしているので、より社長のイメージは強くなっていると思います。

原田さん:「色々やっている人」と思われていると思います。小さい頃から好奇心旺盛で、どんなことでも自分で挑戦したくなる性格です。アルバイトも、飲食店で働いたり、倉庫で働いていたり、ジャンル問わず挑戦してきました。色々なことを知れるのが面白い反面、器用貧乏とも思われているかもしれません。

Q2:起業をしたことで、どんな気づきがありましたか?

遠藤さん:会社の代表になったことで、自分の行動が会社の信用イメージに繋がると感じ、「人に見られている」自覚を持つようになりました。起業するまでは、飲み歩くのが大好きな、どこにでもいる大学生だったと思います。信頼できるイメージを持ってもらいたいと思っているので、自分の望むイメージと近くなってきていると思います。

原田さん:一つに絞れない性格をコンプレックスに感じることもありました。それが起業した今、自分たちでなんでもやれないといけない状況の中で「プラス」になっています。食材の発注では、倉庫アルバイトでの物流の知識が活き、飲食店での経験がより良い接客に繋がったりと、今までやってきたことが活きていると感じることが増えました。起業したのは、遠藤くんに誘われて興味をもったから、というシンプルな理由でしたが、振り返ると、幼稚園の卒業アルバムでも将来の夢に「社長」と書いていました。祖父が起業していて、その姿を側で見ていたので、その頃から独立志向はあったのかもしれません。

Q3:これから目指したいことや、他者に与えたいイメージがあれば教えてください。

遠藤さん:まず、仕事でも結果を出して成功しているイメージを持ってもらうのが第一ステップだと思っています。これからアルバイトも募集していくので、人を雇うことになります。目の前のお店をしっかり軌道に乗せて、次の将来に繋げていきたいです。

原田さん:これからは、もっと余裕がある人になっていきたいです。自分自身も、気持ちにゆとりのある上司や年上についていきたいと思います。見せかけだけじゃなく、中身も伴っている大人になりたいです。そして、自分の好奇心旺盛さをプラスに生かして、オールラウンダーになっていきたいと思っています。今回の起業という挑戦も、ひとつひとつを成功させて、自信を持って話せるものを作りたいですね。

遠藤 昇・原田 陸斗さん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、自分にとっての愛とはなんですか?

遠藤さん:今までお世話になった人、特に母に恩返しをしたいという気持ちが強いです。母が日本で台湾茶ブランドの代理店事業を始め、そこで起業のきっかけをもらいました。母も私に成長してほしいという思いがあってのことなので、成功して恩返ししたいという気持ちは強いです。一方で、親子の時間と仕事の時間との区別がなくなって、衝突してしまうこともあります。そんな時、原田くんはクッション材になってくれて間を取り持ってくれたりもしますね。

原田さん:「信頼関係」を築けるような生き方をしていきたいなと思っています。家族でも友達でもそうですが、最後に助けてくれるのは「人」で、特に仕事をするときの「信頼は絶対」だと思っています。ビジネスメールの送り方一つさえわからなかった時期は、発注先の方を不安にさせてしまったこともありました。たくさんのビジネスマンに出会う中で、5秒で相手の性格を見抜く方に出会った時は衝撃を受けました。そういう方こそ、やっぱり部下にも周りにも信頼をされてるんですよね。
そして僕も、母がパートをして学費を払ってくれている姿を見てきたので、遠藤くんと同じく家族に恩返ししていきたいですね。

Q2:現在「愛」が一番向いている関心ごとはなんですか?

遠藤さん・原田さん:やっぱり仕事ですね!

遠藤さん:ちょうど1年前、キッチンカーから事業を始めまして、そのころは緊急事態宣言が出るか出ないかの瀬戸際でした。今、その頃を振り返ると、会社としての反省点も多々思いつきます...。その分、自分自身大きく成長した1年だったかもしれません。

原田さん:今、24時間仕事のことを考えているような生活なので、考えも行動も全て仕事に繋がっているかもしれません。僕自身、こんなに深く一つのことに夢中になったのは初めてです。起業したばかりの頃は、敬語もよくわからない状態でしたが、そんな時も、見返りなく教えてくれる人や助けてくれる人がいました。絶対に会社を成功させて、会社も自分自身も成長した姿を見せたいと、ここまでやってこれました。

Q3:そのことに関心を持ったきっかけはなんですか?

遠藤さん:中華街のホテルのアルバイトをした経験は、「仕事」そのものに興味を持ち始めるきっかけになりました。お客様に対するマナーなど、現場で先輩の姿を見て、社会人としての勉強をさせてもらいましたね。今でも、接客の姿を思い出すこともあって、自分にとっての原点にもなっています。

原田さん:自分の今までの人生を振り返って、自分の人生でちゃんと将来のことを考えてこれなかった反省が原動力になっています。正直、今までの自分はどれも中途半端だったので、それが悔しくて。自分のためにも、「変わらなきゃいけない」と一念発起して、起業に挑戦しました。

Q4:わざわざいう必要がない、自分の「こだわり」はありますか?

遠藤さん:人との繋がりは、どんな人とも大切にしていきたいと思っています。たとえ一度取引が終了しても、また機会があった時に信頼してもらえるように、お互いに気持ちのいい関係でいたいです。以前、お客さんにトッピングをし忘れてしまった時、追いかけてすぐ謝罪をして、またきてもらいたい気持ちを伝えてお詫びの割引券を渡しました。小さなことかもしれませんが、積み重ねをこれからも大切にしていきたいです。

原田さん:相手の気持ちを考えることを意識しています。自分を客観視して、相手はどう思うかを考える、僕が大事にしたい「信頼関係」もその積み重ねだと思います。これからは自分自身も勉強して、お店の接客にも取り入れて、ホスピタリティの質も向上させていきたいです。

遠藤 昇・原田 陸斗さん

Action

Q1:今まで、どんな活動をしてきましたか?

遠藤さん:「ホワイトアレイ」という台湾茶ブランドのフランチャイズ店として2人で起業、2020年1月に江ノ島でキッチンカーオープンしました。フランチャイズオーナーの候補も出つつあります。

原田さん:江ノ島はキッチンカーのお店だったので、店舗を構えるのは初の試みです。期間限定という形ではあるものの、吉祥寺という一頭地での出店は、大きな挑戦です。お花見シーズンなどにも楽しんでもらえると思い、思い切って出店を決めました。

Q2:吉祥寺店は、どんなお店にしていきたいですか?

原田さん:一番は、地域の方に楽しんでもらえるお店にしたいです。吉祥寺は、質にこだわる方も多いと思うので、受け入れてもらえたら嬉しいですね。お店では、「褒められフルーツティー」が1番のおすすめです。濃縮還元を不使用で、生搾りにこだわっていて、その場でフルーツを絞り、シェイクしたオーガニックのジャスミン緑茶と合わせて提供しています。健康的な台湾のお茶の文化を楽しんでもらえるお店になっていきたいです。

遠藤さん:ジュースに欠かせないフルーツに、その地域の色を取り入れて、地域活性化にも一役買っていきたいと思っています。江ノ島でも、地域のフルーツを使用したメニューを検討中です。こんな風に、出店地域のフルーツを使ったオリジナルメニューを企画していきたいと思っています。吉祥寺でも、遊びにきてくれた方々が「ここにはこんな名物があるんだ」と印象に残るメニュー開発もしていけたら嬉しいです。

Q3:今後、どのようなことをしていきたいですか?

原田さん:僕たちの商品を広めることは、フードロスの削減にも繋がると思っています。通常だと傷物として扱ってしまいそうな果物を、美味しいスムージーとして生まれ変わらせることも出来ます。またまだ走り出しですが、地域の農家の方と協力し合い、国産フルーツの美味しさを伝えていきたいです。

遠藤さん:自分たちの目で管理して質を保ちながら、全国にフランチャイズの店舗を広めていきたいです。それぞれの地域で、その土地ならではの商品を出していけたら素敵ですよね。キッチンカーを何100台も全国に走らせるのが夢です。

Q4:その活動は誰のためにおこなっていますか?活動を続けることでメッセージを伝えたい相手にどのようにハッピーになってもらいたいですか?

遠藤さん:自分たちの力だけではできなかったことばかりなので、今まで協力をしてくださった方や、家族にもしっかり恩返しをしていきたいです。そして、手を貸してくれた方には「成長したな」と思っていただけたら嬉しいですね。僕たちはまだまだ成長過程ですが、自分たちだけでなく、周りと一緒に相乗効果で成長していけるような存在になっていきたいです。そして、コロナ禍の中でも、安心して楽しめるドリンクを提供していきたいです。

原田さん:お店のことを考える時は、「お客様のため」が一番です。その中で地域の方と手を取り合いながら仕事をして、「協力してよかったな」と思っていただきたいです。こんな時代なので、心の繋がりも大切にしていきたいです。吉祥寺って、いろんなエリアがありますよね。まだまだ僕たちも知らない部分があるので、みなさんと繋がる中で、僕たちも学んでいきたいです。

遠藤さん・原田さん:誰かが幸せになる、そのために商品作りをして、このお店を地域を広げていきます!

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