PERSON 人を知る

石井将直さん
INTERVIEW

地域や街の人と交流し課題解決、楽しさを生み出したい

Code for Mitaka / Musashino 代表

石井将直 Ishii Masanao

Code for Mitaka / Musashinoの紹介

武蔵野・三鷹地域を中心に、IT・Webなどテクノロジー活用をテーマに行動する団体。IT分野のみに関わらず、地域で何かしてみたい人たちも参加しており、さまざまな分野の技能を持った有志が集まってプロジェクトを実施している。

interview 代表者インタビュー

Q1:他者からどのようなイメージを持たれていると思いますか?

「意外と行動力がある」「活動的」と人から言われることが増えました。「本当に自分がやりたいこと」について真剣に考えた結果が、現在の行動に結びついている気がします。企業勤務から個人事業主・フリーランスというあり方を選択したことで、受動から完全な能動に切り替わったこともターニングポイントといえるかもしれません。ただ、自分自身の本質は変わっていないと思います。頑固とか、こだわりが強いと会社員の頃は言われ、それを否定的なものと受け取っていたのですが、実はそうでもないんじゃないかと思っていて。例えばお客さんがいるお仕事の場合、「お客さんの役に立ちたい」という自分自身のこだわりがあるからこそ、ただの制作作業だけでなく、直接のやりとりまで積極的にやるということもありました。

Q2:他にも、「行動力がある」イメージにつながっている経験があれば教えていただけますか。

現在は主にフリーランスとしてWeb系の制作や開発をしたり、ライターとしても働いていますが、20代は紙媒体の編集者からのスタートでした。編集者時代に携わったのがWebクリエイター向け専門誌でした。執筆者でもある専門のクリエイターの方たちへの憧れから自分の興味が広がり、結果的に今の仕事をすることにつながっています。最近も、「興味を持ったら、ジャンル問わず首を突っ込むよね」と言われました。いろいろ動いているうちに、関わる人や関わる人数にも変化があって、そうすると人からのイメージもそのなかで当然変わりますよね。あとは、本当に自分がやりたいことだからこそ、「やりましょう」と言えるのだと思います。

Q3:様々な種類のイメージがあるのはなぜだと思いますか?

自分が自分らしくいる結果だと、プラスに捉えています。人間はそれぞれ特徴的な部分を持っていても、本質を捉えることは難しい多面的な生き物だと思っているんです。他人から見られる自分も、自分が見ている自分も、どちらも自分です。そして他人からではなく、自身が望む自分になることをいちばん大事にしたいなと思っています。「他人からこう見られたい」というのもそれほど考えていないんです。あえていうなら、「捉えどころがない」と思ってもらうことが理想かもしれません。そう思ってもらえたら、自分らしく生きられていると思います。

石井将直さん

Love

Q1:「愛を伝える」と聞いて、石井さんにとっての愛はなんですか?

「愛」と聞いて今浮かんでくるのは「全体愛」です。一人でどうするかではなく、全体を見て、自分はどうしようかと考えることが増えました。仕事でも何でも、一人でできることには限りがあります。人と力を合わせた方がより早く、よりいいものになる。そして何より楽しい。以前はそこまで思わなかったんですが、人間って支え合って生きているんだなあと、活動の中で人と出会い、交流したり、手助けや仲立ちとなれることの喜びを実感しています。「自分らしい生き方」を実践している人はたくさんいると思うので、私もそれを実践していればいいだけなんだと、考え方もシンプルになりました。まずは身近な人に、それからなるべく多くの人にも喜んでもらえるようなことができたらいいなと思っていて、そのためにまず自分自身が「楽しく行動すること」が重要だと考えています。今運営している「Code for Mitaka / Musashino」は、ITの活用によって社会課題の解決ほかさまざまなことをやっていこうというシビックテック団体です。メンバーが自分の技術を持ち寄り、基本的に無償でやっている活動です。純粋に自分の技術で社会を少しでもよくしたい、何か楽しいことがしたいという人たちと出会い、みんなでやることで生まれる愛を実感しています。

Q2:わざわざいう必要がない、自分の「こだわり」はありますか?

「あまり自己主張し過ぎず、対話を心がける」ことです。もちろん本当に大事なことは、ときにはきちんと伝える必要があると思います。行動することで示せたら、というのが自分の中のこだわりなのかもしれません。

Q3:現在「愛」が一番向いている関心ごとはなんですか?

「Code for Mitaka / Musashino」の活動を続けることです。自分にとって、楽しみながら、いろんな人と何かをしていけるものだからです。「Code for X(Xには地域や活動対象名が入ります)」を名乗る団体は日本中、さらには世界中に拠点があって、それぞれが独立して活動しています。その良さは「共感・共鳴と自由さ」ではないかと思っています。幅広さや多様さ、寛容さがあって、シビックテック(※)でつながり、通じ合えるところがいいところです。地域、場所を超えたコミュニティなどのつながりを広げ、そして人の想いや願いを実現できたら素敵ですね。

※地域の住民自身がテクノロジーを活用して、地域の課題を解決すること

石井将直さん

Action

Q1:今までどのような活動をされてきましたか?

会社員をしていたとき、課外活動で休日に古本市やクラフト・マーケットの運営や企画のお手伝いをしていたことがあります。会社員からフリーになり、2019年暮れ頃から「Code for Mitaka / Musashino」をやりたくて、2020年1月に再始動しました。まずはサイトで活動再開の告知をしたり、SNSを新たに開設したりしてそこに仲間が徐々に加わっていってくれました。現在共感して参加してくれているメンバーは、当初私1人から10人超にまで増えています。活動を始めて、すぐコロナ禍が来てしまったのですが、その中で自分にできることはやろうと逆に後押しされた面もあります。地域活動の人たちをIT面でお手伝い・サポートしたり、Web系のイベントを運営したり、Code for Japanのイベント参加や他団体と交流したりしています。今は三鷹・武蔵野地域でIT利用や課題解決するためのワークショップなど企画もいくつか進めたりしていますね。「自らも楽しく、人の役に立って続けていけること」、その考え方がベースになっていて、今も手を挙げながら企画を進めています。

Q2:今後はどのような活動をしていきたいですか?

「モノをつくる」「場をつくる」ということを常にしていきたいと考えています。昔から、モノを生み出すクリエイターの情熱やエネルギーを尊敬していて、自分にも何ができるかを日々考えています。他の地域のシビックテック団体を参考にしたり、「なりたい像」のヒントをもらったりしています。私たちの活動はまだまだ入り口だと思っていますが、なるべくたくさんの人と協働し、考え、話し合い、そのなかで楽しいと思えることを追求し分かち合っていきたいです。自身の屋号「Cloudy knot」に込めた想いでもありますが、雲のようにふわふわといろんな方と関わりながら、ご縁をつなぐような活動をしていきたいです。個人で仕事をし始めてから、仕事とプライベートの境界線が薄れてきている実感があって、生きることと直結してきているような気がします。

Q3:活動を続けることでメッセージを伝えたい相手にどのようにハッピーになってもらいたいですか?

大前提として、まず自分自身に矢印を向けています。"社会のため"と言いたいところですが、それは副次的なものだと思っています。ただ、自己完結するのではなく、巡り巡って自分自身がハッピーになる過程で、みんなも一緒にハッピーにしていくようなことができればうれしいです。我慢したり自己犠牲になったりしてしまうのではなく、みんなが自分の得意分野を持ち寄って何かを一緒にしていける、そんな場所や組織をつくってみたいとも思います。そしてこれからは、「自分ごと」としてみんなが主体性を持って行動するという考えや姿勢も伝えていきたいですね。「Code for X」を始めとするシビックテックの活動も、日本各地でいろいろな動きがあります。IT分野に精通している人たちだけでなく、そうでない人たちも参加して、それぞれができることをやっているんです。 自分があって、周りがある。そんな考えを大切に、楽しさややりがいの輪を広げていきたいです。

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